國指定史跡・御蔭神社境内環境整備事業と齋館、大鳥居の再建工事等並びに、御本宮末社天神宮御再興事業を始めました
今度の第三十五回は、遷宮制度が崇神天皇七年(紀元前九十年頃)、に始められて二千百二十六年目。通算六十回目となります。
そして、平安時代、後一条天皇から長元九年(一〇三六)四月十三日に式年制度の宣旨を賜って丁度、一千年目となります。
したがって通算第三十五回目の御遷宮をお勤めすることとなります。
今回も國指定史跡御蔭神社境内国庫補助事業のご修理からはじめました。
すでに前回第三十四回遷宮事業として始めた防犯用の水道敷設工事、参拝者用の手洗所新設工事、同じく駐車場新設工事、参道石積、社殿地石積工事の継続事業を引き続きおこなっています。
ついで、今年は、御本宮の禮殿再建継続工事、直会殿再建工事、参拝者用手洗所再建工事、表参道整備工事。そうして最大は、表記した天神宮の再建工事です。
天神宮は、江戸時代・学問所の先生として招かれた三矢田清三郎が前任地大坂の露天神の近くで漢学の塾を開いていた関係で移住のさい日ごろ信仰している天神社もご一緒であった、と伝わっています。
以来、御本宮のお祭りには献書など奉仕をかさね地域では子供達へ読み書きそろばんなどの学習塾で深い絆を築いていました。
しかし天神社とは、なじみがうすく廻りの住民は「天神さん」で通していました。今日でも「あそこに天満宮のお社があった。」と、思っている人々が多いようです。
ようやく、そのお社を「天神宮」と元のお社の御姿により御再興の目途がたちました。