休憩処 さるや
お知らせ
「鴨の氷室の氷」
かつて、下鴨神社大炊殿の横には、冬の新鮮な雪を夏まで糺の森に保存しておく「氷室」がありました。京の真夏の伝統行事、下鴨神社氷室神事は、氷の朔日(※)とも呼ばれ、氷を宮中へ献上したり、無病息災を祈願し、氷を口にしてお祓いをしていました。さるやでは、古事にならい、暑い夏を平穏無事にお過ごし願いたいと、初雪のような純白の氷をかき、「鴨の氷室の氷」と名づけました。
※旧暦六月一日、氷室を開く神事の日。
京の七不思議・下鴨神社の縁結びの神様「あいおいさん」に古くから縁起ものとして五穀がお供えになります。おさがりのあずきで「良縁ぜんざい」が調理されました。あずきは、最高級の丹波大納言小豆を風味豊かに炊き上げ、縁起良く紅白餅をあしらい仕上げました。是非、稲生社ご参拝と合わせ、良縁を願いお召し上がりください。
「良縁ぜんざい」
夏季メニュー
休憩処 さるや
TEL
075-781-0010
所在地
京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内
営業時間
10:00~16:30
冬季メニュー
黒豆には、健康や美容に役立つ成分が多く含まれ古来よりまめまめしくいつまでもという願いと共に尊ばれ食されてきました。明治初めの祭儀改正以前、黒豆を妙って作られたお茶は、潔斎期間中の神社神官の飲み物であり、不老長寿の良薬とされてきました。お湯を注げば、入り日の色合い、薄紫色が器の中へと広がります。
日の出から入り日まで、太陽の運行に生命の誕生と永遠をかさねる渡りの信仰のもと、このお茶は珍重されてきました。まめ豆茶は、かつて神社社領のあった丹波地方の黒豆のみを厳選し、昔のまま仕上げています。変わることのないおもむきと、素朴な味わいをお楽しみください。
「下鴨神社 まめ豆茶」
下鴨神社の名物一四○年ぶりに復元
葵祭りは、旧暦四月の間はば一ヶ月にわたり祭儀礼がおこなわれ、平安朝の華やかな貴族文化を今に伝える賀茂の例祭です。明治初年の法今制度化まで葵祭りの中の日には、小豆の茹で汁で搗いた御餅が神前に御供され、ほんのりと“はねず色”に輝くこの御餅のことを都人は「葵祭りの申餅」と呼んで親しんでおりました。“はねず色”とは、明け方の一瞬、空面が薄あかね色に染まる様子で、命の生まれる瞬間を表すとされています。
食べることで身体を清め、元気の気(け)をいただき、無事息災に過ごせるようにとお祈りした故事にならい、下鴨神社の申餅を一四○年ぶりに復元いたしました。